2013年01月16日

第2回市民講座“パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」”の開催報告。

2013年1月12日(土)午後1時から、NPO法人「北海道地域政策調査会」が主催する第2回市民講座“パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」”は、会場となった「ホテルポールスター札幌」2階「セレナード」において、約90名余りが参加して、以下の通り、開催されました。

NPO法人「北海道地域政策調査会」の川村喜芳理事長が主催者挨拶を行った後、〈第1部〉では、最初に「医育大学における地域医療維持のための医師派遣の現状と今後の展望」について、島本和明札幌医科大学学長から問題提起。

次に、「レセプト分析からみえる地域医療の実態と問題点」について、藤森研司北海道大学病院地域医療指導医支援センター長が問題提起。

三番目に、「北海道病院協会の考える地域医療再生プラン」について、徳田禎久北海道病院協会理事長から問題提起がありました。

特に、島本和明札幌医科大学学長からは、医育大学の立場で、地域医療の担い手である医師派遣の現状と今後の展望などについて、地域医療崩壊の原因の一つである国の政策のあり方に関して、卒後研修必修化と地域医療の係わり、医師、診療科目の偏在の実体、それらに対する国・道・札幌医大の取り組みが報告されました。

藤森研司北海道大学病院地域医療指導医支援センター長からは、病院で受診した患者のレセプト分析からみえる地域医療の実態と問題点について、道内の疾病別・地域別の状況と全国との比較を交えながら、医師・疾病の地域偏在を前提にした専門医の適正配置、医療提供体制のあり方などについて、課題提起がありました。

徳田禎久北海道病院協会理事長からは、北海道病院協会が取り組んでいる地域医療の再生プランについて、国が措置している地域医療再生臨時特別交付金の有効な使途のあり方、社会医療法人の使命と役割、地域の人口減少、少子・高齢化に対応した各医療圏毎の中期医療計画作成上の介護福祉との連携のあり方などについて、問題提起がありました。。

休憩後、〈第U部〉では、斉藤佳典北海道新聞社論説委員(地域医療専門)がコーディネーターとなり、高橋正夫本別町長、島本和明札幌医科大学学長、藤森研司北海道大学病院地域医療指導医支援センター長、徳田禎久北海道病院協会理事長の4人がパネリストとして登壇し、冒頭、地域医療の現状を自治体首長の立場で、日々、苦悩している高橋正夫本別町長から、行政側からみた地域医療提供体制の問題点などの現場からの報告を聴いて、登壇した4名のパネリストによるディスカッションが行われました。

パネル討論に際しては、会場参加者からの質問・意見のアンケート用紙による質疑のやり取りも行われて、予定時間を若干上廻り、第2回市民講座を終えることが出来ました。

全体時間が限られていましたので、問題の本質・核心を突いた内容まで至らなかったこと、まだ不十分さが残ったのではないかとも思いますが、それらの反省点も踏まえて、別な機会に、視点を変えて、新しい切り口から「地域医療の現実、問題・課題、その対策」を考える場も不可欠です。

地域医療が抱える問題点の解決方法、その再生の処方箋を描くことは容易なことではありませんが、道民の立場から、どんな地域でも、どこに住んでいても、その地域住民の健康・生命を守る医療提供体制の機能強化、その充実を追求してゆく必要があります。

引き続き、関係者の皆さんのご理解とご支援をお願いいたします。

※追伸、今回開催した、第2回市民講座“パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」”は、後日作成の「地域政調ブックレット2(有料頒布予定・定価5百円+税)」に、掲載する予定です。
posted by 地域政調 at 13:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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