2013年01月23日

「道州制基本法案」が通常国会に提案へ!

「道州制」が動き出した。

本年1月11日の新聞報道によれば、自民党は、昨年まとめた「道州制基本法案」に関して、1月28日召集予定の通常国会において、来年度予算成立後に、議員立法で提出する方針を表明したと報じられていました。

その際、与党の公明党や、日本維新の会などとの共同提案も視野に入れるという。

道州制は、都道府県を廃止し、全国を10程度の道や州に再編するもので、北海道以外の地域に数個の州を設置し、それらの道州に現在の都道府県より高い地方自治権を与える構想です。

州の呼称については都・道・府とするなどの案もあるが、ほとんどの案で、北海道はそのまま「道」として存続するため「道州制」と呼んでいます。

単に広域自治体の名称と規模を変えるにとどまらず、「平成の廃藩置県」、「廃県置州」と呼ぶ有識者もいます。

いずれにしても、近々、自民党内で、政権交代後で初の本部総会を開き、提出に向けた最終調整に着手するが、基本法案では理念や手続きを規定し、30人以内の有識者らで構成する「道州制国民会議」を内閣府に設け、3年以内に区割りや市町村の役割などをまとめ、首相に答申するとしています。

いくつかの自民党内の資料を見ると、党内議論では、道州制の大まかなイメージとして、@明治以来変わっていない47都道府県を7〜12程度に再編成する。A•国政府から道州政府、基礎自治体に権限・財源等を移譲し、地方自治を強化する。Bこれらにより、中央集権の打破と地方主権の確立(補完性の原則による)、多極型の国土形成、二重行政の解消、広域化による行政の効率化、さらには人心一新、地域のバラエティが豊かになる等の効果が期待される・・・と記されています。

道州制の議論の大きな柱となる、道州制の意義・目的について、道州の区割りについて、道州と国との役割分担について、道州の組織について、道州制における基礎自治体について、道州制における税財政制度について、残された検討課題もあり、その詳細も多岐にわたっているという。

なお、現在、道州制の論議が進んでいる地方としては、北海道、北東北、南関東、近畿地方、中国地方、四国、九州、沖縄県などがあります。

西日本では、市町村合併が比較的速く進んだので、積極的な議論や調査が多いのが特徴といわれています。

ちなみに、北海道では、道内総生産に対する公共投資の比率が「12.5%」にも及び、沖縄県に次いで高い水準にあることから、公共事業が道内経済に与える影響は大きく、その権限を集約したい道が主導して道州制特区の計画を推し進めてきたが、北海道と国の二重行政の解消と権限の委譲に主眼が置かれているものばかりで、二重行政の解消で行政コストの抑制を優先させたい国と、財源と権限の委譲を優先させたい道との間での駆け引きは、水面下で依然続いており、逆に、先行してきた道内の「道州制」議論は、今日的には、近畿地方、中国地方、四国、九州などから、後塵を拝する遅れをとるに至っています。

この度、自民党が提案しようとしている「道州制基本法案」の詳細について、十分な情報を得ていないので、軽々に評価出来ないが、国と道州、基礎自治体(市町村)との関係がどのようになるのか、しっかり注目していかなければならない。

国と地方の関係において、中間的な広域自治体となる「道州制」が導入されるにしても、人口、産業、地理、歴史、文化などが異なる、各地方の各市町村と住民の意向に沿った自治のあり方を第一にして議論をスタートさせる必要があります。
posted by 地域政調 at 15:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月16日

第2回市民講座“パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」”の開催報告。

2013年1月12日(土)午後1時から、NPO法人「北海道地域政策調査会」が主催する第2回市民講座“パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」”は、会場となった「ホテルポールスター札幌」2階「セレナード」において、約90名余りが参加して、以下の通り、開催されました。

NPO法人「北海道地域政策調査会」の川村喜芳理事長が主催者挨拶を行った後、〈第1部〉では、最初に「医育大学における地域医療維持のための医師派遣の現状と今後の展望」について、島本和明札幌医科大学学長から問題提起。

次に、「レセプト分析からみえる地域医療の実態と問題点」について、藤森研司北海道大学病院地域医療指導医支援センター長が問題提起。

三番目に、「北海道病院協会の考える地域医療再生プラン」について、徳田禎久北海道病院協会理事長から問題提起がありました。

特に、島本和明札幌医科大学学長からは、医育大学の立場で、地域医療の担い手である医師派遣の現状と今後の展望などについて、地域医療崩壊の原因の一つである国の政策のあり方に関して、卒後研修必修化と地域医療の係わり、医師、診療科目の偏在の実体、それらに対する国・道・札幌医大の取り組みが報告されました。

藤森研司北海道大学病院地域医療指導医支援センター長からは、病院で受診した患者のレセプト分析からみえる地域医療の実態と問題点について、道内の疾病別・地域別の状況と全国との比較を交えながら、医師・疾病の地域偏在を前提にした専門医の適正配置、医療提供体制のあり方などについて、課題提起がありました。

徳田禎久北海道病院協会理事長からは、北海道病院協会が取り組んでいる地域医療の再生プランについて、国が措置している地域医療再生臨時特別交付金の有効な使途のあり方、社会医療法人の使命と役割、地域の人口減少、少子・高齢化に対応した各医療圏毎の中期医療計画作成上の介護福祉との連携のあり方などについて、問題提起がありました。。

休憩後、〈第U部〉では、斉藤佳典北海道新聞社論説委員(地域医療専門)がコーディネーターとなり、高橋正夫本別町長、島本和明札幌医科大学学長、藤森研司北海道大学病院地域医療指導医支援センター長、徳田禎久北海道病院協会理事長の4人がパネリストとして登壇し、冒頭、地域医療の現状を自治体首長の立場で、日々、苦悩している高橋正夫本別町長から、行政側からみた地域医療提供体制の問題点などの現場からの報告を聴いて、登壇した4名のパネリストによるディスカッションが行われました。

パネル討論に際しては、会場参加者からの質問・意見のアンケート用紙による質疑のやり取りも行われて、予定時間を若干上廻り、第2回市民講座を終えることが出来ました。

全体時間が限られていましたので、問題の本質・核心を突いた内容まで至らなかったこと、まだ不十分さが残ったのではないかとも思いますが、それらの反省点も踏まえて、別な機会に、視点を変えて、新しい切り口から「地域医療の現実、問題・課題、その対策」を考える場も不可欠です。

地域医療が抱える問題点の解決方法、その再生の処方箋を描くことは容易なことではありませんが、道民の立場から、どんな地域でも、どこに住んでいても、その地域住民の健康・生命を守る医療提供体制の機能強化、その充実を追求してゆく必要があります。

引き続き、関係者の皆さんのご理解とご支援をお願いいたします。

※追伸、今回開催した、第2回市民講座“パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」”は、後日作成の「地域政調ブックレット2(有料頒布予定・定価5百円+税)」に、掲載する予定です。
posted by 地域政調 at 13:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月07日

第2回市民講座 パネル討論 「地域医療再生の処方箋を考える」のご案内

新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、第2回市民講座、パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」を開催しますので、ご案内いたします。

なお、会場準備の都合がありますので、あらかじめ、北海道地域政策調査会(地域政調)事務所まで、電話、又は、ファックスで申し込んで下さい。
電話 011-211-5831
FAX 011-219-7502

◆パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」開催要領
  −NPO法人北海道地域政策調査会−

1.目的
札幌への一極集中と地方都市の急速な過疎化は、道内の至る所にさまざまな歪みをもたらしている。その最たるものが医師の地域偏在である。地域医療の危機は、地域崩壊に直結する極めて深刻な問題となっている。北海道の地域医療の現状とその対策のあり方について議論を深め、地域医療再生への取り組みの手懸かりを模索することを目的に開催する。

2.名称
パネル討論「地域医療再生の処方箋を考える」

3.日時及び開催場所等
 ・日 時  2013年1月12日(土)午後1時〜3時30分
 ・場 所  ホテルポールスター札幌 2階「セレナード」
       (札幌市中央区北4条西6丁目)電話(011)241−9111
 ・規 模  100名
 ・会 費  無料

4.パネラー及びコーディネーター
 ・パネラー  島本和明氏(札幌医科大学学長)
        高橋正夫氏(北海道町村会副会長・本別町長)
        徳田禎久氏(北海道病院協会理事長)
        藤森研司氏(北海道大学病院地域医療指導医支援センター長)
                (五十音順)
 ・コーディネーター
        斉藤佳典氏(北海道新聞社論説委員)

5.進行内容
全体をT部とU部に分ける。パネル討論は、コーディネーターの斉藤佳典道新論説委員のもとで進行しま す。
 [T部]
 ・「医育大学における地域医療維持のための医師派遣の現状と今後の展望」約20分
                          ・・・・・・島本和明札幌医科大学学長
 ・「レセプト分析からみえる地域医療の実態と問題点」約20分
             ・・・・・・藤森研司北海道大学病院地域医療指導医支援センター長
 ・「北海道病院協会の考える地域医療再生プラン」約20分
                        ・・・・・・徳田禎久北海道病院協会理事長
 [U部]
 ・5分間の休憩後、U部のパネル討論に入ります。
・T部の3講演を受けて、高橋正夫本別町長から「行政からみた地域医療提供体制の問題点」について提起  をいただき(10分〜15分)、4人のパネラーによる討論に移ります。
 ・会場からの質問及び意見等については、休憩中にペーパーに記載してもらい、高橋本別町長の発言中に回  収します。コーディネーターは、T部の3講演及びU部の高橋本別町長の問題提起、会場からの質問・意  見等を整理しながら、北海道の地域医療再生のあり方についてのパネル討論を進行します。
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